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2006年12月 9日 (土)

鯨⑤

クジラ関連で民俗学者の宮本常一『日本の村・海をひらいた人々』(ちくま文庫)を読みました(この人の本は数年前に『塩の道』(講談社学術文庫)というのを読んだことがあるんですが、メチャ面白かった・・・)。これを読んで江戸時代の漁業のイメージが変わりました。彼らは自分たちの生産性を上げるために信じられないほど広範囲に情報を発信・受信しているんです。九州の五島から紀州まで漁法を習いに来たり、腕のいい漁師を技術顧問として雇うために瀬戸内あたりまで出向いたり、あるいは高速の船を造るために職人を探し歩いたり・・・と世界を股にかける現代のベンチャー企業並です。江戸時代の庶民って決められた所から動けなかった?なんていう勝手な思いこみがありますが、全然違うんです。すごいバイタリティです。それから前々から鯨油のことが気になっていたんですが、この本を読んでわかりました。外側の黒い肉と中の赤い肉の間にある白い肉を小さく切って煮ると良質の油が取れるんだそうです。なお、この本は宮本常一が子ども向けにやさしく書いた本なのでとても読みやすいことを付け加えておきます。

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