ASUNARO
村上龍『希望の国のエクソダス』(文春文庫)を読みました。近未来小説というのでしょうか。パキスタンの部族に身を投じた日本の中学生が日本人メディアに発砲するという事件をきっかけに日本中の中学生が集団不登校になるという展開です。「ありえない」と思いながらもリアルな不気味さも感じます。で、話の中でたびたび難しい国際経済の話が出てくるんですが著者の村上龍氏はすごい勉強してるんだ、となんだかえらく感心してしまいました。ですからそこんところはほとんど理解できていません。ですが、インターネットを握った中学生集団ASUNAROがどんどん社会にその存在感を増していく過程はまたリアルな爽快感があるんです。物語のラストはASUNAROが北海道・野幌市に理想都市を創るんですが、村上龍氏の筆致力か・・・読んでいるとなぜかこの町の情景が鮮明に頭に浮かんでくるんです。なんかジブリの未来都市版みたいな情景が。ああなんかここに住んでみたい、と思っちゃう自分もじつは現実の世界に希望を持っていないんですかね。
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コメント
出た当時から読みたいと思って読んでいない小説です。当時、高校時代の友人にも薦められました。芯季郎氏の記事を読み、「読みたい」から「読まなきゃ」に変わりました。
投稿: enenan | 2007年8月24日 (金) 09時31分