東洋的
鈴木大拙『東洋的な見方』(岩波文庫)を読了しました。難しいけれど、所々に唸りたくなる言葉があります。今回はそれを引用してみます。
「自由意志などいうので生まれでたものは一人もいないのである。みな与えられたものを受け入れるだけである」
「美は単なる美ではなくて、霊性的要素から出たものでなくてはならぬのである」
「西洋人は人間を自然性化する。東洋人は自然を人間性化する」
「自由はその字のごとく「自」が主になっている。抑圧も牽制もなにもない「自ら」または「自ら」出てくるので、他から手の出しようがないとの義である」
「人間の自由はない。人間は煩悩に責められる娑婆にながらえて、「不自由」のなかに、自由自立のはたらきをしたいのだ。ここに人間の価値がある」
「人間の考えというものは、二つのものが相対していないと出てこないのである」
「西洋の人々は、物が二つに分かれてからの世界に腰をすえて、それから物事を考える。東洋は大体にこれに反して、物のまだ二分しないところから、考えはじめる」
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