雨・風・谷
天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』(ちくま学芸文庫)を読みました。難解です。著者は研究者でもありますが詩人です。氏は、ふつう私たちが使う言葉とは違う言葉で賢治の思想を語ろうとしています。難しいのですが、同時に言葉の面白さや深さを感じることはできます。言葉への感覚の鋭さのようなものは、さすがだなあと思います。とくに、賢治が「雨」などの天から降り注ぐものに対して持っていた恐怖感、「風」による異世界への道程、「谷」の奥への異世界イメージなど・・・一つの言葉への深遠な感覚を感じることができました。また、違う読み方ができそうです。
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