夏目漱石①
夏目漱石『それから』(新潮文庫)を読了。吉本隆明の『言語にとって美とはなにかⅠ』を読んだときに、近代文学史にかかわる記述があった関係で、明治期のものをもう一度読み直してみたいという気持ちになりました。そこでやっぱり漱石でしょう、ということで家にあったものの中からまず『それから』を手に取りました。読んでみたら・・・驚くほど忘れてました。こんな明確な「不倫」話だったとは、まるで忘れてました。ラストの「赤」が妙に印象に残ります。そこまでがわりと淡々とストーリーが展開するので最後に主人公にまとわりつく「赤」という色調が象徴するものが何なのか?これが妙に気になります。前途の多難なのか、境遇に対する憎悪なのか、一人で三千代さんを守ろうとするその気概なのか・・・。
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