電話交換手
内田伸子『子どもの文章 書くことと考えること』(シリーズ人間の発達1 東京大学出版会)を読みました。興味深い心理学の本です。心理学の実験によっていろいろなことがわかるものですね(実験そのものもとても興味深いものです。ただ、筆者は研究者なのでこうした実験の結果に対する評価にはたいへん慎重です)。面白かったところをいくつか上げてみたいと思います。①物語を作る能力はほぼ5歳半から顕著になります。このへんから他者意識が強くなってくるのがその理由の一つのようです。②作文を書くときの子どもたちの頭の働かせ方はコックさんが料理をしているよう、というよりもむしろ電話交換手のようなものらしいです。つまり、自分の思想、表現、経験、知識、計画、修正などありとあらゆるカテゴリーの間を行きつ戻りつしながら書いているということです。③書いたものの推敲は5年生の段階で大人とほぼ同じことができるようになっているらしいです。
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