だれに
竹内敏晴『日本語のレッスン』(講談社現代新書)を読了。一気読みでした。面白いし、声の本質をまた違った面から気づかせてくれます。氏の「声」についての最も重要なキーワードは「誰に対して」という他者意識です。「声」は相手がいないと成立しないということをたびたび強調しています。引用します。「表現するという行為は内的に「感じとる」ことではない。声によって外に他者と共有するこの目の前の空間にくっきりと存在しないものを創り出すことを言うのだ」。抽象的な表現ですが、分かる気がします。「ぞうさん」「ぼくらはみんな生きている」「まっ赤な秋」などレッスンで使っているいろいろな童謡や短詩も氏の鋭い読みで読み直すと目からウロコでした。
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