ボスはいた
西田良子編著『宮沢賢治「銀河鉄道の夜」を読む』(創元社)を読了しました。この本は「銀鉄」が好きな人にはお勧めの一冊です。かなりボリュームがあるのですが、第1章では4バージョンあるこのテクストの第3次稿と第4次稿を上下に並べてよめるようしています。これは親切です。そして第2章ではさまざまなテーマで物語の分析を行っています。各テーマとも魅力的なもので、筆者たちの誠実さを感じます。気取った言葉や難解な言葉がありません。好感が持てます。さらに面白いのは1章と2章の間にあるコラムです。「銀鉄」に出てくるさまざまなアイテムの解説が付いているんです。しかも、科学的実証的にです。とくに「天気輪の柱」「チョコレート」「コンデンスミルク」「西洋野菜」が興味深かったのですが、なんと言っても「ボスは本当にいた!」は衝撃でした。本当に実在したんですね。しかも、今もミュンヘンの動物園にいるんですって!
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